森田真出品の踏転繰糸機

『明治十年内国勧業博覧会出品解説』 10冊 (1878)

解説

勧農局試験場勤務の合間に考案、制作し、1877年4月に完成した繰糸機。木製で、ネジ類は竹製。足踏みを動力とし、枠と同時に送糸杆(かん)を揺り動かして綾振り*を行う。大輪の上の棒は糸の張りにより、輪に接したり離れたりして、輪の動きを調節する。

* 綾振り 糸が固着しないよう、巻き取る際に角度をつける。

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