日本国憲法成立をめぐって | 日本国憲法の誕生

資料と解説

4-15 日本国憲法成立をめぐって

日本国憲法の成立をめぐり、内外の関係者は、様々な感想を抱いた。

吉田茂首相は、帝国憲法改正案の貴族院可決の直前、岳父である牧野伸顕への書簡で、新憲法は、種々難点があるが、現状では一応満足するほかなく、また一応けりをつけておいたほうが内外の状勢上よいとの真情を吐露した。

衆議院帝国憲法改正案委員会委員長を務めた芦田均は、憲法公布の翌日にあたる1946(昭和21)年11月4日午前6時45分から15分間、日本放送協会のラジオ放送で「新憲法」と題する講演を行った。掲載の資料は、芦田自筆のラジオ原稿である。この放送で芦田は、明治憲法下での軍閥・官憲による自由・人権の抑圧を振り返り、新しい憲法の必要性を説いた後、「新憲法」の特色を1.象徴天皇制、2.戦争の放棄、3.国民の権利の大幅な保障、4.民主主義の四点で説明した

最高司令官政治顧問と対日理事会の米国代表を兼務していたジョージ・アチソンは、日本国憲法公布にあたり、対日理事会の米英中各国代表らが発表した声明を国務省に報告している。これらの声明は、いずれも新憲法の成立を肯定的に評価する内容であった。

資料名 吉田茂書簡 牧野伸顕宛
年月日 昭和21年10月2日
資料番号 牧野伸顕文書 書翰の部 659-50
所蔵 国立国会図書館
原所蔵  
注記  
資料名 新憲法
年月日 昭和21年11月4日
資料番号 芦田均文書 書類の部 207 (ラジオ原稿「新憲法」他の内)
所蔵 国立国会図書館寄託
原所蔵  
注記  
資料名 Subject: Statements Concerning New Japanese Constitution by Members of Allied Council for Japan
年月日 December 4, 1946
資料番号 国務省10進分類ファイル State Department Records Decimal File.1945-1949 "894.011/12-446" <Sheet No. SDDF(B)00078>
所蔵 国立国会図書館
原所蔵 米国国立公文書館(RG59)
注記 マイクロフィッシュ
Copyright©2003-2004 National Diet Library All Rights Reserved.